私たちが開発した製品を別の企業様が自社製品に組み込んで販売することを一般的にOEM(Original Equipment Manufacturer)と呼んでいます。
発注側であるブランドを持つ企業様にとっては設備投資なく製品を販売できるほかに生産コストを抑えられるメリットがあり、製造側であるOEMメーカーにとっても生産量が増え、安定した利益が得られるほか、技術力を生かせるというメリットがあります。私たちは互いにWin-Winの関係を目指して積極的にこの関係を展開しています。
また、製造のハードルを下げて製品仕様をそのまま生かす形で生産するPB(プライベートブランド)、逆に製造だけでなく、設計・開発も行ってブランド企業に提供するODM(Original Design Manufacturer)も展開しています。
お取引がある企業様は店頭の営業を通して、新規のお客様は企業間のお問い合わせページからご連絡をいただき、お客様がお考えになっている商品のイメージや販路、販売期間などを詳細にお伺いします。お聞きした内容を食品衛生法や営業規制(営業許可、営業届出)、工場生産能力と照合して弊社内で稟議をさせていただきます。
弊社での生産が可能と判断させていただいたら詳細の打合せに入ります。原料の種類、資材、賞味期限、アレルゲン、製品説明書や製造工程書、危害要因、清掃手順など安心安全な商品を作ることができるかについての確認をさせていただきます。
安全が担保されたら計画された生産工程に基づいて検証が行われます。
生産部は生産ロットを考えながら原料の仕入れから出荷までをシュミレートして納期を算出します。また、品質管理室では食品安全規格を満たす管理ができるかを判断基準に、原料の受入れから出荷許可までの管理点を列挙していきます。
弊社で既に使用している原料であれば、その管理基準が適用されますが、新規原料である場合は、原料の仕様(原産地など)確認と原材料分析、アレルゲン検査、保存検査、水分活性検査、栄養成分分析などを実施します。特に保存検査はパッケージに表示する賞味期限策定のための経時検査となるため発売までの計画に余裕が必要となります。
パッケージは発注側企業様による無償または有償での提供、あるいは弊社での企画かをご選択いただきます。後者をご選択いただいた場合は弊社と取引がある包装資材会社との打合せからスタートします。
いずれの選択に関わらず、包装資材の安全シートは必要となります。また、版下は有限保管となりますので販売期間や発注サイクルを十分に考慮のうえ、印刷ロットを決めてください。
袋のパッケージは消費者様と直接お話しできる大切なツールです。そのため、表現方法で誤解が生じるもの、食品表示法に違反する文言、検査データと相違する数値表示などがないか最終確認させていただきます。また、海外へ販売される商品の表示については現地規制に則った表示で現地語の間違いはないか最終的な判定をしていただきます。これらの確認を得てパッケージの印刷が開始されます。
全ての準備が整いましたら、生産部によるラインテストがあります。このときは発注側企業様にも立ち会っていただくことがあります。この過程の後、弊社内の作業指示書データベースが作成され、関係部署の管理者検閲後、最終的に商品管理部長の許可で発注側企業様からの受注ができるようになります。