本社1階は深絞り長期保存個包装と横ピロ個包装の2つのエリアから構成されています。
左の画像は深絞り個包装機エリアの2号機で主に味付けしたうずらの卵を個包装にしています。表フィルムと裏フィルムで挟んで圧着すると表側が膨らんでドーム型の真空個包装となります。
上記の工程で個包装となった商品はメッシュ状の大きなトレイに広げて並べ、何段にも積み重ねて右の画像のような大きな釜に封入されます。この窯は加圧加熱殺菌ができるレトルト釜と呼ばれ、出来上がった製品は一般的にレトルトパウチ食品と呼ばれます。原則として、釜内部の食品中央部において120℃で4分間、またはそれと同等の熱がかかる状態に加圧加熱して殺菌します。これにより、一般的な食中毒細菌の中で最も耐熱性の高いボツリヌス菌を殺菌できるとされています。この殺菌効力を表す数値をF値(120℃1分で、F値=1)と呼び、F値が規定値になるよう電子制御されて記録を取りながら加工されます。
左の画像は横ピロエリアです。
ここは2種類の原料をミックスして個包装にするラインです。1個包装に2種類入れるには技術が必要なため、訓練を受けた作業員が勤務しています。
加圧加熱殺菌 | 深絞り自動個包装機2基 | レトルト釜1基 | 除水機1基 |
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横ピロ個包装 | 平ピロ横包装機3台 |
深絞り個包装は特注で専用の型が必要となるため初期投資費用がかかり、1回の生産ロットも大きくなるため生産する商品の種類が限られます。しかしながら長期保存が可能で特にウェットな商品の品質保持に優れているため輸出用の商品に用いられています。