九州第3工場の2階は、設計段階から海藻加工品、チーズ加工品、焼帆立など非常に柔らかな食材を取り扱うための包装工場として計画されました。安心で安全な最終包装を実現するため、包装工程と箱詰め工程は完全に別室として区切り、ソフト・ハード両面での衛生管理に力を入れています。また、品質管理室も併設し自社で独自の検査を実施しています。
焼帆立包装商品
第5工場で味付けされた各種焼帆立原料をこの第3工場2階で最終包装しています。トレー入り商品の計量作業を半自動計量機で行うため、生産予定数が増えても少人数化と効率化が可能です。半自動計量後は脱酸素剤を封入、それをシール機で密封された製品はコンベアで箱詰めの部屋へと流れていきます。
チーズ加工品個包装
一口サイズのチーズ加工品を個包装する専用ラインです。この商品は、脱酸素剤を自動封入するため個包装を開封するまでは設定期限まで保存が可能になります。
チーズ加工品袋詰め
1階で作られたチーズ加工製品を2階の専用ラインで包装します。チーズ加工品の包装ラインは、裁断機と包装をラインで連結することにより鮮度を保ちながら在庫の削減と包装時間の短縮が可能になります。計量・包装は手作業ですので応用性が非常に高く、箱入や袋入など様々な包装形態で出荷されます。
逆ピロ包装(焼帆立、海藻加工品)
九州工場で味付け加工された焼帆立や海藻加工品は、第3工場の逆ピロ包装機で包装されます。逆ピロ包装機とは、ロールフィルムを下部に取り付け、製品をフィルムの上に載せて下側から包み込むタイプの包装機です。この逆ピロタイプは、海藻加工品や焼帆立など形が不揃いな商品の包装に適しており、効率の良い生産が可能です。ウェットな加工品ラインですが、ドライフロアで管理され、衛生的な環境で日々多くの商品が出荷されます。
横ピロ個包装 | 単独横ピロ個包装機12台 | チーズ用個包装機 2基 | |
---|---|---|---|
袋詰め1 | 手受け自動計量器2基 | 袋詰め作業台4台 | |
袋詰め2 | 半自動計量機 1基 | 袋詰め作業台 1台 | チーズ加工品包装ライン 1基 |
品質管理室
商品の安全性を常に監視するため、九州支社は本社と独立して品質管理室を運営し、柔軟かつ迅速な対応を可能にしています。製品や受入原料の安全検査をはじめ経時変化検査、作業場環境調査、従業員教育など、活動内容は多岐多様です。この第3工場2階に品質管理室を設け、九州全工場を対象とした食品安全管理と監視活動を行っています。